AI同人のルールはなぜ1年先が読めないのか|2023→2026の方針転換6回を時系列で追った記録

何度も書き換えられた掲示。方針転換の比喩


生成AIと同人の関係について調べると、書かれている内容がサイトごとに食い違っていることに気づきます。これは誰かが間違えているというより、書かれた時期が違うためです。この分野のルールは、2023年から2026年までのあいだに何度も書き換えられてきました。この記事では、個別のルールの中身ではなく、改訂の履歴そのものを並べます。何が決まったかより、どういう速さで決まり直してきたかの方が、これから関わる人にとっては役に立つはずだからです。

3年半のあいだに起きたことを、時系列で並べます

まず、確認できた出来事を年月順に置きます。いずれも報道または主催者の公式発表で確認したものです。

時期 場所 起きたこと
2023年5月 DLsite それまで独自基準で受け入れていたAI生成作品の販売を、一時的に停止
2023年5月 Fantia 生成AIで作ったコンテンツを全面的に禁止
2024年2月 DLsite AI生成フロアの新設を告知。すべてのAI生成作品の取り扱いを再開する方針へ
2025年6月 FANZA同人 AI生成作品を、トップ・ランキング・検索・新着などから除外すると告知(同年夏以降実施)
2026年1月 Fantia 全面禁止を一部緩和。タイトル・本文・アイキャッチ・サムネイル・商品説明文に限り利用可へ
2026年6月 COMITIA COMITIA156より生成AI利用ルールを改訂。「補助」の範囲を具体例つきで狭く定義

おおよそ半年から1年に1回、どこかで方針が動いています。しかも同じ場所が2回動いています。DLsiteは停止してから再開へ、Fantiaは全面禁止から部分緩和へ。一度出た結論が、そのまま維持された例の方が少ないのがこの分野の特徴です。

動きの向きは、一方向ではありません

この手の話は「だんだん厳しくなっている」あるいは「だんだん緩くなっている」のどちらかに整理されがちです。しかし並べてみると、そのどちらでもありません。

2024年のDLsiteは、締め出していたものを受け入れる方向に動きました。2026年のFantiaも、禁止していた領域を部分的に開きました。一方で、2025年のFANZA同人は露出を絞る方向に動き、2026年のCOMITIAは許容範囲を狭める方向に動いています。緩む動きと締まる動きが、同じ数年のあいだに並行して起きているわけです。

■ 2026年前半だけを切り取っても、両方向が同時に起きています

特に分かりやすいのが2026年です。1月にFantiaが規制を緩め、6月にCOMITIAが規制を強めました。同じ半年のあいだの出来事です。「2026年時点のAI同人事情」を一言でまとめようとすると必ず失敗するのは、このためです。年で括れる状態になっていません

■ したがって、どのサイトの話なのかを外すと意味が反転します

「AI同人はもう解禁された」も「AI同人は禁止されている」も、対象を指定しないまま言えば、どちらも誤りになります。前者はDLsiteの話としては近く、Fantiaの本編の話としては誤り。後者はコミティアの話としては近く、DLsiteの話としては誤り。主語を省略できない領域だということです。

変化しているのは「可否」ではなく「置き場所と量」です

個々の改訂を見ていくと、共通する形が浮かびます。ここからは筆者の読み取りになりますが、この3年半で動いてきたのは、AIを使ってよいかどうかという可否の線ではなく、どこに置くか・どれだけ出せるかという運用の線だと考えられます。

DLsiteは禁止を続けるのではなく、専用フロアを作って収容し、同時に申請本数の上限を設けました。FANZA同人は登録を止めるのではなく、初期表示から外しました。どちらも「作ってはいけない」とは言っていません。言っているのは「ここに置いてください」「この量までにしてください」です。

■ 二者択一を避けた結果、判断の余地が残り続けます

可否で決めれば、ルールは短くなり、改訂の必要も減ります。しかし置き場所と量で調整する方式を選ぶと、区分の定義、申告の運用、除外の対象範囲といった細部が常に残ります。細部が残るということは、改訂の理由も残り続けるということです。この分野のルールが落ち着かない理由の一端は、選ばれた方式そのものにあるのかもしれません。

改訂の理由として語られているのは、思想ではなく実務です

もう1つ、履歴を追うと見えてくることがあります。公表されている改訂理由が、AIの是非をめぐる価値判断ではないという点です。

DLsiteが2023年に販売を止めた際に説明されたのは、対策やガイドライン、ポリシーの整備が追いつかない状況となり、既存のクリエイターへの影響を考慮した、という内容でした。COMITIAが2026年に線を引き直した理由として挙げられているのは、社会的な議論や法的ルールの策定に時間がかかる一方で技術の発展が速く、個別対応の件数が許容範囲を超えつつあること、そして判断の揺れを防ぐことでした。

どちらも、運営が処理しきれるかどうかという実務の話です。生成AIが創作にとって良いか悪いかという議論とは、位相が違います。

■ だとすれば、技術より先に運用体制が動きます

ここから言えることがあります。理由が運営負荷であるなら、ルールが動くきっかけは技術の進歩そのものではなく、申請や投稿の件数が運営の処理能力を超えたときだということです。作品の質が上がったからルールが緩む、という順番にはなりにくい。むしろ、質に関係なく数が増えれば、締まる方向に力がかかります。

実際、FANZA同人が除外に踏み切った背景としても、作品数の急増による審査業務の負荷が報じられています。個々の作り手が丁寧に作っても、全体の量が増えれば環境は変わるという構造が、この分野には組み込まれています。

1年先が読めない前提で、何ができるのか

予測ができないと分かったところで、打つ手がないわけではありません。むしろ、予測できないと確認できたこと自体が、判断の材料になります。

■ 現行ルールに合わせた固定費を作らない

いま許されている範囲に合わせて、回収に何年もかかる投資をすることには、相応のリスクがあります。過去3年半で、一度出た結論が維持された例の方が少ないからです。特定のプラットフォームの現行ルールを前提にした計画は、その前提が消えたときに何が残るかまで見ておく必要があります。

■ 「いつ時点の情報か」が書かれていない解説を信用しない

この分野で最も危険なのは、日付のない解説記事です。内容が正しく書かれていても、それが2024年の状況なのか2026年の状況なのかで、結論が逆になることがあります。日付を確認する習慣は、この領域では読解力の一部です。この記事も、2026年8月時点で確認できた内容として読んでください。

■ 最終的な確認先は、常に各サイトの公式ガイドラインです

報道も解説も、更新のたびに追随できるとは限りません。実際に何かを出す立場になったときの確認先は、そのサイトの現行のガイドラインだけです。数値や区分は、告知の時点と現在で変わっている可能性があります。

この記事も、いずれ古くなります

ここまで書いてきた内容は、いずれ現状と合わなくなります。それはこの記事の欠陥ではなく、扱っている対象の性質です。半年から1年に1回のペースで方針が動いてきた領域を扱う以上、賞味期限のない記述は書けません

それでも履歴を残す意味はあると考えています。個別のルールは変わっても、「どういう理由で、どういう速さで変わってきたか」という記録は残るからです。次に何かが変わったとき、それが例外的な出来事なのか、それとも同じパターンの繰り返しなのかを判断する材料になります。

■ 変化が多い領域ほど、当事者以外の記録が少なくなります

動きの速い分野では、当事者は対応に追われ、外から見ている人は追いかけるのをやめます。結果として、あとから振り返ろうとしたときに参照できる記録が薄くなります。この分野で起きたことを時系列で並べておくこと自体が、しばらく先には希少な情報になる可能性があります。

実際の同人作品を見てみる

ここまでは制度と運用の話でした。実際にどのような作品が読まれているのかは、FANZA同人の人気順から確認できます。順位・評価はFANZAの実データで、随時更新されます。

同人作品の人気ランキング

POPULAR RANKING PR
  1. 1 二次元オタクの俺が転校してきた巨乳アイドルに堕とされるまで ★4.95 (84) 792
  2. 2 クール系男装女に彼女寝取られたから、わからせてやった3 ★4.92 (12) 1232
  3. 3 オタク友達とのセックスは最高に気持ちいい 総集編I ★5.00 (28) 3080
  4. 4 聖女の祈りは届かない ★5.00 (11) 990
  5. 5 【スマホ対応×Live2D】パパ活無双 ★4.31 (26) 2337
  6. 6 破魔の巫女 淫獄に堕つ 3 ★4.65 (69) 990
  7. 7 催〇学園風俗ひゅぷらば5母娘丼編 ★5.00 (7) 990
  8. 8 催淫スマホで俺だけハーレム ★3.29 (21) 1815

作品情報・画像はFANZAより取得。価格・在庫は変動します。